またまた久々の更新。久々過ぎて書く内容がだいぶ前のことになってしまうんだけど、また超カッコいい人たちを撮影しに行ってきたので書いてみます。
渋谷に本社を構えるBACKLASHというレザーブランドの人と知り合う機会があって、撮影しましょうということになった。
「我々のブランドは元ブランキージェットシティの中村達也氏、浅井健一氏や氣志團の綾小路翔さんなどと一緒に仕事をさせてもらっていて、彼らもバイクに乗っています。
事務所と調整が付けば一緒に撮影しませんか?」
当初はホントかなと疑問に思ったけど、その人自身のSNSページを見てみても、嘘ではない様子だし雰囲気もカッコいい。そして本当に実現できたらこんなにエキサイティングで面白いことはない。
「事務所と調整しますので少々お待ちください」
ということで、期待に胸を膨らませながら待つ。一週間ほど経過して
「事務所との調整がつかず、一緒に出演することはできなさそうです。」
うん。こちらは現状は名もない副業個人クリエイターで、そんなにまとまった出演料を払えるわけでもないし、そんなにことがうまく運ぶとも思ってなかったから、残念ではあるけど全く問題無いですよ。
「弊社のデザイナーである片山を巻き込んで連れていきますので、当日はよろしくお願いします」
ということで当日を迎え、当サイトとしては初の渋谷に構えるアパレルブランドへ行ってきた。
渋谷のBACKLASHへ到着して、連絡をとっていた笹森さんに店の前まで迎えに来てもらって、事務所のあるビルを昇り、部屋へ案内されるとストックルームデザイナーの片山さんも一緒に出迎えてくれた。
・・・物腰柔らかでにこやかなダンディ&ワイルドな人だけど、なんだこの「ただ者ではない」雰囲気は。。?!
「あ、これ今月号のSENSEで特集組まれてるので、よろしければお持ちください」
渡されたファッション雑誌SENSEの表紙に写っているモデル風のダンディな男性が目の前でニコやかに立っている。
・・・「弊社のデザイナーである片山も巻き込みます」って言っていた片山さんってこの人だったのか・・・
片山さんはブランドのオーナー。
いや、確かに片山さんはオーナーであり、片山さん主演のドキュメンタリー映画があることも聞いていたし、それらは左脳では認識してるつもりだったけど「弊社デザイナーの片山も巻き込みます」というフレーズを聞いて、一方ではなんとなく「後輩若手デザイナーの片山クン」的な存在を右脳は勝手に想像していた。
右脳のズレた想像(妄想)は少しずつエスカレートして優位に立ち、以下のようなやり取りを勝手に想像していたのだった。勝手に。
「中村(達也)さんや綾小路(翔)さんみたいな大きな名前出しちゃった手前、一人で行くのもちょっと行きづらいな・・・
あ、そうだ片山。お前こんどの日曜日ヒマだろ?ノスバイっていう人が撮影に来るからお前も付き合えよ」
「えぇ~・・・日曜日は用事があるんですけど・・・っていうかノスバイって誰すか?なんか怪しいなぁwww」
「うるせぇな。ビッグな人たちの名前を出しちまった手前、一人で行くのは恥ずかしいんだよ。先輩が困ってるんだからお前は来れば良いんだって。はい、これ業務命令な!」
「えぇ~・・・」
プライベートの予定を潰されて、知りもしない撮影の場に無理やり連れてこられた若手デザイナー片山クンが当日モロに不機嫌だったらどうしようかな・・なんて本気で想像していたことが全くのムダであったことが、実際にオーナーである片山さんに会ってからはじめて腹に落ちた。
というよりも、こんな右脳の元気な暴走を傍観しながら全く止めようともしない自分の左脳は大丈夫か・・?ほとんど稼働してないんじゃないのか・・?と若干心配になった。
「これ、片山が主演しているドキュメンタリー映画です。」
目の前にいるオーナーデザイナーである片山さんと、連絡をくれたスタッフの笹森さんが手渡してくれたDVDと、自身が表紙を飾る雑誌。
これらを手にとると、実在しない後輩デザイナー片山クンは頭のなかから蒸発して、目の前で確かに実在している片山さんに興味が湧く。
こんな存在感のある人は少なくとも自分の身近にはいない。かといって「オーラ」などという曖昧で実体のない言葉で片付けるのは好きじゃない。
そもそも「オーラ」なんて、「この人は凄い人なんだ」と、見る側が事前に仕入れた余計な予備知識から勝手に作りだす想像の産物が大部分を占めている思う。
同じ人間なのだから対等であるべきだし、知名度や経済力なんて社会が勝手に決めた指標の一つに過ぎない。
もしあるのだとすれば、その人の服装や髪型などトータルの見た目から発せられる全体的な雰囲気と、細かな表情や声色から発せられる本人の感情など、その人が醸し出すトータルな世界観。
これを世間では「オーラ」と言うのだろうけど、やっぱりこの言葉は好きになれない。「世界観」という言葉の方がしっくりくる。
そしてこの日は二人をインタビューして走って、都会の疾走を楽しんできた。
今年はBACKLASHは創立20周年を迎えるそうで、壮大なパーティーにも呼んで頂いた。東京スカパラダイスオーケストラや浅井健一さん、綾小路翔さんなど名だたるアーティストたちを呼んでのパーティーにも誘ってもらえた。
走って話して観て聴いて、盛りだくさんの撮影だったけど、何よりも重要なのは楽しかったこと。
頭と心で感じた楽しかった空間と、風と音を肌で感じた感覚を1つの映像で表現すべく、フルバージョンを編集中。
なかなか骨が折れるけど本当に楽しい。
フルバージョンは本格的なドキュメンタリー映像になりそうだけど、簡易的なショートバージョンを載せておきます。
そしてフルバージョンンの完成が楽しみ!