今年も行ってきたホットロッドカスタムショー2019。
今回も去年と同じようにオワイナイトのタクヤ君をサポートスタッフとして同行してもらった。
その時の取材成果は臨場感溢れる「映像」でお見せするとして、本記事では映像をお見せする前の事前記事として書いてみる(すいません。本当のところは編集に使っているPCが壊れて新しいPC選定&手配のあいだ、編集ができない・・・)。
ちなみに写真は他のブログや雑誌、Instagramを見ればいくらでも見れるので、ここでは映像の制作に集中します。
さて、最近はどんなコンテンツにしたら面白いか?受け入れられるか?ということを(前よりは少し)考えるようになってきて、撮影はそのための素材を揃える手段として(前よりは少し)捉えるようになってきた。
その一方で当チャンネルの映像コンテンツとしての傾向は「イベント素材はあまりたくさん再生されない」という傾向。
コンテンツとして劣っているわけでは決してないのに、なぜイベントコンテンツは再生回数が多くならないのか・・・?その一方では「ドキュメンタリー」は再生回数が多くなる傾向が確実にある。
では再生回数が少なくなる傾向がある「イベント映像」と再生回数の多い「ドキュメンタリー映像」では何が違うのか?
両者の相違点は大きく分けると「バイクの走行シーンの有無」と「インタビューの有無」。この2つである。
つまり「バイクの走行シーン」と「インタビューシーン」この2つを含んでいるドキュメンタリーは、これらが無いイベント映像より人気があるという推測。
では2つのうちどちらが効いているのか?バイクのチャンネルなのだから前者の「バイク走行シーン」が効いているかというと実はそうでもなさそう。なぜなら普段、「ドキュメンタリー映像」を公開する前にバイク走行シーンばかりを集めた「ショートバージョン」という簡易的なバージョンを公開しているのだけど、こちらの再生回数もインタビューシーンがあるロングバージョンよりも比較的少ない傾向があるから。
そうなると「インタビュー」が効いているという推測がたつことになる。
ということで7月に参加したイベントでは試しに「インタビュー」も軽く撮影して混ぜてみたら・・・
予測は的中。短期間(2〜3ヶ月)で再生回数は10万回を超えた。確かにインタビューが入っていると編集も大変なので気が重い部分も無いわけではないけど、楽しさと達成感は間違いなくインタビューがあった方が高い。
そして去年からロッドショーではタクヤ君にスタッフとして手伝ってもらっていて、タクヤ君に「インタビュー要因」として入ってもらうのは凄く面白そうだと感じた。見たところこのタクヤ君は、ところ構わず躊躇なくズンズンとショップブースへ突撃し、「インタビューしてもイイっすか〜?」と軽口を叩くのは得意。
だから比較的控えめな自分が当たり障りのないことを話すよりも面白そうである。
そうなれば今年はバイクよりもショップの人、遊びに来ている人など「人」に焦点を絞ろうという流れになった。メディアも個人も写真のレベルが上がりすぎて、「カッコいいバイク写真」で目立とうとしてもまず間違いなく注目されないし差別化もできない。バイク写真に至っては既にもう誰もがカッコよく写真に撮ってアップしているので、「キレイな写真を撮ること」については随分前から放棄している。それよりも「映像」と「人物」で奏でる物語であれば、やっている人はグッと減ってくるし、何よりも自分がやりたいことである。
ということでインタビューの方はタクヤ君ヨロシク。
そんなわけで、色々なショップへ突撃してはインタビューして、インタビュー後に「次にインタビューするに相応しい人」を紹介してもらった。
この「紹介システム」もタクヤ君が発案したもので、「その方が濃い人を撮れるし、「○○さんから取材対象として紹介頂きまして・・」という突撃の方が互いの警戒心も解けてインタビューにスムーズに入れる」というアイデア。(ま、結果的にテレフォンショッキングのまんまパクりになってるけど)
なるほど。単なるアイデアはどんなに壮大なものであっても何の価値もない。でも行動さえ伴えばその先の可能性は無限大に膨らむね(実際はポシャることの方が多いけど。それでいいのだ)。
話は少し逸れて、今日のニュースで「ダイキン」という空調設備メーカーが、”日本の電器メーカーが生ける屍と化した25年間”のあいだに知らぬ間にパナソニックの時価総額の3倍を叩き出して優良企業に躍進中との記事を見た。
赤字続きだった会社を無敵の会社へ成長させたとして最近は話題でもちきり。そしてこの社長のインタビューで印象深がったのが
「戦略は2流、行動は1流」
という。
頭が良くてスマートでエレガントなMBA的戦略構築よりも、すぐに行動&失敗したらすぐに修正するスピードが功を奏したという内容だった。
自分自身も「優秀な人材」の仲間入りをしたくて精一杯やったつもりだけど、これはもうどう考えてもムリだと諦めた。
ムリな戦いで身をすり減らすくらいなら、戦略なんか考えずに面白そうなことをやりまくるだけ。こうなるともはやその原動力は「怒り」ですらある。
そうだ。面白そうなことをひたすら試して遊ぶんだ。
そんなわけで「バイクと車のイベント」であるHot Rod Custom Showで「人」に焦点を当てた映像を制作中です。きっと素晴らしいものになると期待しながら、再生回数が伸びなかったらタクヤ君のインタビューのやり方が悪い。ということにしておこう。