Z2乗りの幽霊が超怖い・・・(後編)

昨日はとにかく暑かったので、思わず大好きな「旧車乗りにまつわる怖い話」を掲載しました。

そしてこのサイトは旧車専門サイトのはずなのに「ディープな怖い話」で若干暴走気味になってしまったので、話の途中で切り上げました。とは言っても、掲載した以上結末が気になっている人もいるだろうし・・・

そこで「結末が聞きたい人はシェアしてください」ということにしておいて、たくさんシェアされたら結末を掲載するという素晴らしいアイデアを思い付いたのです。「10人くらいシェアしてくれたら・・・10人は「たくさん」と言うにはビミョーだけど結末を掲載するか・・」と漠然と考えていました。

そしていざ、ふたを開けてみると・・・

「シェアしてくれた人は2人」

ビミョーどころか少ないじゃないか!みんな結末が聞きたくないのか・・?!こちとら結末を話したくて話したくてお口がムズムズしてるんです。

「たくさんの人がシェアしてくれたら結末を掲載します」と宣言しておきながら、「シェア2人」で掲載するのもなんだし・・・どうしよう・・・

そしてふと「たくさんの人数とは何人か?」を考えたとき、自分なりに「3人以上=たくさんの人数」と捉えることにした!バイクだって車だって「2台所有」だと「たくさん持ってる」とは言えないけど「バイク3台持ってる」=「バイクたくさん持ってる」と言える気がする。「二股」では「彼女たくさんいる」とは言えないけど「三股」だと「彼女たくさんいる」と言える気がする・・・

だから「シェア」だって3人いれば「たくさんシェアをもらえた」と言える。言えるということにしました。でも現状は「シェア2人」。

なので残りの一つは自分で「シェア」しました。

これで晴れて「たくさんのシェアを頂いたので、結末を掲載します」と言えます。

それではシェアをたくさん頂いたので前編からの続きです。
シェアして頂いたたくさんの方々、本当にありがとうございます!!

Z2(ゼッツー)乗りの幽霊(後編)

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「いいか!今すぐにその部屋から出るんだ!なにも言うな!振り返るな!すぐに逃げろ!おれは今Z夫とCB子の遺体の目の前にいるんだ!!二人とも死んだんだ!!」

電話の向こうで叫ぶK朗の声を聴き、Sは我に返った。とにかくここを出なければ!!

Sは急いで玄関に走ろうとするが身体が動かない。Sの両腕が背後からがっしりと捕まれている・・・

「イ、イヤ!」

声をあげ思わず振り返るSの目に前には・・・血まみれのZ夫とCB子が虚ろな目でSの顔を凝視していた。

Sは逃げようとするが腕を強く捕まれ身動きがとれない。

「放して!!」

すると玄関のドアを激しく叩く音が響いた

「おい!S!ドアを開けろ!この部屋から出るんだ!」

K朗の声だ!

「動けない!助けて!」

「外からドアを開けられない!早くドアを開けろ!部屋から出るんだ!」

捕まれた腕を必死で振りほどいて玄関に走り、ドアを開けるS。ドアを開けた瞬間、目の前は光で真っ白の世界が広がると同時に背後から低く重い声が響いた。

「ぜったいに許さない・・・」

Sは目の前の光の眩しさから思わず目をつぶった。

そして目を開けると、そこは白いベッドの上だった。これまでに見た光景は夢だったのか・・・?部屋を見渡すと、K朗がSの顔を覗き込んだ。

「意識が戻ったのか!?」

駆け寄るK朗の姿にSは心から安堵した。そしてK朗はこれまでに起きたことをポツリポツリと話しはじめた。

どうやら車で事故にあったのはSだったようだ。全ては別荘からの帰り道での出来事だったらしい。そしてK朗は重い口を開いた

「Z夫とCB子は亡くなったよ・・・」

Sはあまり驚かなかった。既に夢の中で知ったことだったから。そして夢の中でK朗は言っていた。

「Z夫とCB子が帰りの途中でトラックと衝突して死んだ」

おそらくその事故に自分の車も巻き込まれたのか・・・そう直観したSは、トラックのことが気になった。トラックの運転手は無事なのか?

「ねぇ・・・相手のトラックはどうなったの?運転手は無事なの?」

K朗は戸惑ったように言った

「トラックって・・・?」

「私たちトラックの事故に巻き込まれたんでしょ・・・?夢の中では「トラックと衝突した」って・・・」

K朗は言いづらそうに

「いや・・・トラックはいなかった・・・覚えてないのか?Z夫とCB子を乗せたZ2とSの車が横にならんで並行して走ってた時にSがハンドル操作を誤って・・・Z夫とCB子を乗せたZ2を巻き込みながらガードレールを突き破って崖から落下したんだ・・・巻き込まれたZ夫とCB子は即死だった・・・」

言葉を失い全身を震わせるS。そうだったのか・・・Z夫とCB子は私が死なせてしまったのか・・・

そのときはじめて、Z夫とCB子がSを部屋から逃がそうとしなかったこと、Sが部屋を出るときに背後から投げかけられた言葉の意味を初めて理解した。

「ぜったいに許さない・・・」

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